2027年から新しく始まる「子供NISA(こどもNISA)」。
SNSやニュースで見かける機会が増え、
「教育費の準備に使えるらしい」
「ジュニアNISAの後継制度?」
「今のうちに知っておいたほうがいいの?」
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
特に子育て世代にとって、大学進学や将来の教育費は大きな悩みの一つです。
そこで注目されているのが、子どもの将来のために非課税で資産形成ができる「子供NISA」です。
この記事では、投資経験がない主婦の方でも理解できるように、
- そもそもNISAとは何か
- 子供NISAが話題になっている理由
- 子供NISAの仕組み
- メリット・デメリット
- どんな商品を買えるのか
- 実際の始め方
をわかりやすく解説します。
そもそもNISAとは?

まずそもそも「NISA」とは?から解説します。
NISAとは「少額投資非課税制度」のことです。
通常、投資で利益が出ると約20%の税金がかかります。
例えば、
- 利益10万円 → 税金約2万円
- 手元に残るお金 約8万円
となります。
しかしNISA口座で運用した場合は、
- 利益10万円
- 税金0円
- 手元に残るお金10万円
となります。
つまり、投資で得た利益をそのまま受け取れる制度です。
2024年から始まった新NISAは大人向けの制度でしたが、2027年からは未成年も利用できる「子供NISA」がスタートすることになりました。
なぜ子供NISAが話題になっているのか
教育費の負担が年々大きくなっている
子どもが成長するにつれて必要になるお金は増えていきます。
- 学習塾
- 習い事
- 高校進学
- 大学進学
特に大学進学では数百万円単位の費用が必要になるケースも珍しくありません。
そのため、
「銀行預金だけでは不安」
「少しでもお金を増やしたい」
と考える家庭が増えてきています。
ジュニアNISAの後継制度として期待されている
以前は未成年向けに「ジュニアNISA」という制度がありました。
しかし、
- 引き出し制限が厳しい
- 制度が複雑
といった理由から利用者が伸びず、2023年で終了しました。
実際に利用したいと思っても理解するのが難しすぎて、諦めた人も多いようです。
子供NISAは、その反省点を改善した新しい制度として注目されています。
子供NISAとは?

子供NISAは、0歳〜17歳までの未成年者が利用できる非課税投資制度です。
主な制度内容は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 0歳〜17歳 |
| 開始時期 | 2027年1月 |
| 年間投資枠 | 60万円 |
| 非課税保有限度額 | 600万円 |
| 投資対象 | つみたて投資枠対象商品 |
| 非課税期間 | 無期限 |
| 18歳以降 | 大人のNISAへ自動移行 |
子供NISAのメリット
教育費を効率よく準備できる
最大のメリットは教育費の準備です。
毎月3万円を積み立てると、
年間36万円
10年間で360万円
になります。
ここに運用益がプラスされるため、実際にはもっと多くの金額が残せる計算になります。
さらに運用益が非課税になるため、長期間積み立てるほど資産が増える可能性があります。
子どもの将来にまとまった資産を残せる
大学進学だけでなく、
- 留学資金
- 資格取得費用
- 就職準備金
などにも活用できます。
将来子どもが大人になったときに、資産形成のスタートラインを用意できるのは大きな魅力です。
これまで銀行貯金で残していた金額を株式投資の金額で子供に渡すという新しい常識が生まれ始めています。
利益に税金がかからない
通常の投資口座では利益に約20%の税金が発生します。
しかし子供NISAなら非課税です。
長期間運用するほど、この差は大きくなります。
そこで、毎月3万円を年利5%で運用した場合をシミュレーションしてみます。
※年利5%で複利運用できたと仮定した試算です。実際の運用成果を保証するものではありません。
10年間積み立てた場合
毎月の積立額:3万円
積立期間:10年
積立元本:360万円
運用結果:約466万円
運用益:約106万円
つまり、10年間で元本360万円に対して約100万円以上の利益が期待できる計算になります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 積立元本 | 360万円 |
| 運用益 | 約106万円 |
| 合計資産 | 約466万円 |
20年間積み立てた場合
毎月の積立額:3万円
積立期間:20年
積立元本:720万円
運用結果:約1,233万円
運用益:約513万円
20年間になると、利益だけで500万円以上になる計算です。
| 項目 | 金額 |
| 積立元本 | 720万円 |
| 運用益 | 約513万円 |
| 合計資産 | 約1,233万円 |
10年と20年でここまで差が出る
| 期間 | 積立元本 | 運用益 | 合計資産 |
| 10年 | 360万円 | 約106万円 | 約466万円 |
| 20年 | 720万円 | 約513万円 | 約1,233万円 |
20年になると積立期間は2倍ですが、資産額は約2.6倍になります。
これは「複利」の効果によるものです。
複利とは、運用で得た利益がさらに利益を生み出す仕組みのことです。
投資の世界では、
「利回りよりも運用期間が大切」
と言われることがあります。
子どもが小さいうちから積立を始めれば、時間を味方につけながら教育費や将来資金を効率よく準備できる可能性があります。
18歳になると自動で通常NISAへ移行できる
以前のジュニアNISAでは制度終了時の扱いがわかりにくいという問題がありました。
子供NISAでは18歳になると通常NISAへ自動移行されるため、長期運用しやすい設計になっています。
子供NISAのデメリット
元本保証ではない
投資なので必ず増えるわけではありません。
相場状況によっては、
- 元本割れ
- 一時的な損失
が発生する可能性があります。
銀行預金とは違うことを理解しておきましょう。
自由に引き出せない時期がある
子供NISAには払出し制限があります。
制度上、年齢によって引き出し条件が設けられています。
そのため、
「来月すぐ使う予定のお金」
を投資するのはおすすめできません。
すぐに使う予定のお金は預貯金しておくのがおすすめです。
年間投資額に上限がある
年間60万円までしか投資できません。
教育費をすべて準備できるわけではないため、
- 現金預金
- 学資保険
- 親のNISA
などと組み合わせることも大切です。
子供NISAではどんな商品を買えるの?

子供NISAで購入できるのは、国が認めた長期積立向けの商品です。
例えば、
インデックスファンド
代表例
- 全世界株式
- S&P500連動型
- 日本株インデックス
など。
投資初心者に人気があります。
バランスファンド
株式と債券を組み合わせた商品です。
値動きを抑えながら運用したい方に向いています。
個別株は基本的に対象外
大人向けNISAの成長投資枠とは異なり、子供NISAは積立投資向け商品に限定されています。
そのため投資初心者でも始めやすい制度と言えます。
子供NISAはどんな家庭に向いている?
次のような家庭には特に向いています。
- 教育費を準備したい
- 長期で積立できる
- 毎月数千円からでも始めたい
- 親もNISAを活用している
- 子どもの将来資金を計画的に作りたい
逆に、
- 数年以内に使う予定のお金しかない
- 投資の値動きが不安
という場合は、まず生活防衛資金を優先したほうが良いでしょう。
子供NISAの始め方
STEP1 証券会社を選ぶ
まずは子供NISAを取り扱う証券会社を選びます。
ネット証券が有力候補になると予想されています。
STEP2 子供名義の口座を開設する
口座名義は子ども本人になります。
ただし管理や手続きは保護者が行います。
STEP3 積立金額を決める
最初から大きな金額を入れる必要はありません。
月5,000円〜1万円程度から始める家庭も多いでしょう。
STEP4 投資信託を選んで積立開始
初心者の場合は、
- 全世界株式インデックス
- S&P500連動ファンド
などの低コスト商品から始める方が多いです。
まとめ

2027年から始まる子供NISAは、子どもの将来のために資産形成ができる新しい非課税制度です。
これまでのジュニアNISAよりも使いやすく改善され、
- 教育費の準備
- 将来資金の形成
- 長期投資の習慣づくり
に活用できる制度として期待されています。
もちろん投資にはリスクがあります。
しかし、子どもが小さいうちから少額でも積立を始めれば、時間を味方につけながら将来の選択肢を広げられる可能性があります。
「いつか始めよう」と思っているなら、制度開始前の今こそ情報収集を始めるタイミングかもしれません。
※制度概要は2026年度税制改正法成立後に公表されている内容をもとに作成しています。年間投資枠60万円、非課税保有限度額600万円、対象年齢0〜17歳、18歳で通常NISAへ移行などの内容は現時点の公開情報に基づきます。

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